「ブライダル・ホテル・クリニック」等の
おもてなし業界専門
人材採用・育成コンサルタントの佐々木寿美子です。
以前、歯科クリニックの院長先生向けに
スタッフ育成のセミナーを開催しました。
歯科業界とブライダル業界の共通点は
多くの女性が働く職場であるということ。
ブライダル企業で私がやっていた大きな勘違いなど
人材育成のヒントをお伝えしました。
その中で、3つの落とし穴について
当てはまることがみなさんも多かったのです。
１．売り上げが好調
２．制度が整っている
３．スタッフ同士仲良し
一見どれも良いことで、これなら離職する人は
いない！と思うものです。
ところが、当時私が勤めていた
ブライダル企業では
同じような状況で辞めていく人が
多かったのです。
売り上げが良いということは
それをキープする、更に上を目指そうとして
労働時間が長くなると
身体がキツイ！もう無理～となるスタッフが続出。
そして、働き方改革で制度を構築すれば大丈夫と
思ったものの上手く機能しなかったのです。
評価制度、メンター制度、１on１MTGを
実施しましたが
評価する側、メンター側、上司側
の育成が不足していました。
本音が話せない！あの上司に評価されたくない！
という声が続出。
スタッフ同士仲良くコミュニケーションを
取っているから上手くいっていると
思い込んでいました。
仲間に入れないスタッフに気づくことが
できていなかったり、
仲良しの心地良い場所にいて
挑戦して成長しようということが
なかったのです。
このように表面的には上手くいって
いるように映りますが
そんな時は要注意でした。
一番足りなかったのは
「人」を見ていなかったことでした。
人に関することは人にフォーカスを当てて
解決することが必要だったのです。
それには何をするか？
１．本人のやる気を引き出す
やってくれて当たり前ではなく
行動を毎回認め、感謝の言葉を毎回伝えると
次もやってくれるようになりました。
２．正しさより明るさ
明るく仕事をする方が安心して働くことができ
パフォーマンスが向上しました。
３．何を言うかより誰が言うか
相手との信頼関係の深さであると実感。
信頼関係が構築できている相手の言うことであれば
やってみよう！と思うものです。
４．自分が鏡になる
他者を変えたければ自分を変えればいい。
自分が育つ姿を見せると、人は勝手に
真似して育っていくのではないでしょうか。
５．ご機嫌でいる
機嫌は自分が取るもの。
理屈抜きにご機嫌でいると
周りに良いエネルギーが伝染します。
私は１～５全部できていませんでした。
時間はかかりましたが毎日取り組むことで
関係性が変わっていき
自分も変わることができます。
人に関することで特効薬はありませんでした。
人に対して効率的に進めようとすると落とし穴が！
人に関することは少し非効率でも
よいと思っています。
人が関わることに効率を求めていませんか？
ご自身に問いかけていただき
何か仕事に繋がるヒントになれば幸いです。
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