「ブライダル・ホテル」などのおもてなし業界専門
人材採用・育成コンサルタントの佐々木寿美子です。

弊社で実施している研修は1回限りの研修は少なく
ほとんどが3～6か月の研修です。

ある企業でリーダー研修6か月間実施しました。
全体研修は全4回ですが
一番大事なのは研修と研修の間の1カ月間の
実践期間なのです。

その実践期間に何をするかどのような気づきが
あるかで成果が大きく変わってきます。

1カ月間何もしませんでした～で
終わらないように
毎週実践報告を人事経由で提出してもらい
講師からフィードバックしています。

その状況が思い浮かぶような詳細を報告してくださる方
部下との関りを深く考えてくださる方
プライベートのお悩みを相談してくださる方
うまくいった、いかなかったは関係なく
自分自身に向き合い報告してくださるのです。

そんなたくさんの実践の想いが詰まった言葉を
何度も見返すこともあります。

その中でこんなことがありました。

週1回の店舗ミーティングで一人のスタッフに
対して気になっていることがあるというのです。

目が合わない、無表情
背もたれに寄りかかって座っている
足を組んでいる
メモを取っていない
つまらなそうに聞いている
とのことでした。

そのスタッフを見ると話そうと思っていたことが
話せなくなり、早く終わらせようと思ったり
その人には意見を聞かないようにしたり
と強く意識して、自信もなくなってしまう
とお悩みでした。

めちゃくちゃ相手に反応していますね！
その人しか見えてないくらいです。

そして、とってもわかります。
まさに研修もそうだなと思いました。

研修をやっていると
そんな方は必ず2，3人います。

むしろ、20名参加して20名全員が
やる気に満ち溢れていて
講師が望む反応や発言をするなんて
ありません。

更に、自己投資ではなく研修なので
会社に言われて参加しているので
面倒だな・・・

こんなことしている時間はないよ
と思われることもあります。

同様に、目を合わせず、無表情で
背もたれに寄りかかって座っている
足を組んでいる
メモを取っていない
つまらなそうに聞いている

ということはもちろんあるのでわかります。

そのときに、嫌だな、やりたくないなと
思って研修を早めに切り上げるなんて
できません。

ただ、長年の経験で思います。
見た目がそういう態度だからといって
話を聞いていない、つまらないと思っている
というわけではないのです。

意外としっかり聞いていて
ワークも真面目に取り組んだり
自分の意見を伝えることもあります。

しかし、かつての私も、なぜこのようなことを
気にしているのかと思っていたほどです。

それにはこのようなことがあります。
刺激（目を合わせず、無表情、椅子にもたれて座る）
があると
反応（話がつまらないのだろうという感覚）
が起きます。

これがセットで自分の中で
無意識に起きていることがほとんどなんです。

しかし、これがずっと続くと毎回辛いです。
あ～嫌だ、、、、と思っていました。

本当は気にせず自信が持てる心身の状態を
つくりたいのです。

そこで、この刺激から反応の部分である
条件付けを意図的に変えてしまおう！
ということなのです。

そんなときに私が実践しているのは
アンカリングです。
アンカリング（アンカー） – NLP-JAPAN ラーニング・センター

自分がどのような心身の状態で研修したいのか
を考えました。

自信を持ちたいのか、やる気になりたいのか
冷静になりたいのか、楽しい気持ちになりたいのか

私は緊張して自信が無くなりそうなときに
自信を持てるようアンカリングして
ベストな状態を保ちたいと思っていました。

左手の親指と人差し指の付け根の間を
グーッと押す

これが私のアンカリングです。

ということで、
リーダーのお悩み解決の一つとして
その方と一緒に
アンカリングをセットしました。

心身の状態を自信に溢れた状態にする！と
継続して実施してくださっているのです。
それによってそのスタッフとの関わり方にも
変化が出てきたとのことです。

無意識に刺激を受けて反応していませんか？
最高のパフォーマンスを発揮するために
何か一つでもできることをやってみると
心が楽になるのではないでしょうか。

ご自身に問いかけていただき
何か仕事に繋がるヒントになれば幸いです。

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