ブライダル業界専門
人材採用・育成コンサルタントの佐々木寿美子です。
中途採用でよくあるお悩み。
「経歴もスキルも申し分なかったのに、入社してみたら全然伸びない」
「前職の経験が豊富なはずなのに、チームに溶け込めない」
「面接で感じた印象と、実際の仕事ぶりが違う」
採用担当者が口を揃えて言うのは、
「面接ではわからない」 という一言です。
では、面接で見抜けない伸びる中途人材とはどんな人でしょうか。
そして、採用側はどんな視点で見極めればいいのでしょうか。
■即戦力と「伸びる人」は違う
中途採用というと、「即戦力」が最も重視されがちです。
しかし、即戦力とは「過去の経験を活かせる人」であり、
伸びる人とは「新しい環境で学び続けられる人」です。
つまり、
経験が豊富でも、学びが止まっている人は伸びない。
経験が浅くても、柔軟に吸収できる人は大きく伸びる。
この違いを見極めることが、中途採用成功の鍵になります。
■面接で見抜きにくい伸びる中途社員の特徴3つ
①「前職のやり方」に固執しない
あるブライダル企業での話です。
ホテルから転職してきた社員がいました。
経験も豊富で面接評価は高かったものの、入社後に口癖のように言っていました。
「前の会社ではこうしていました」
確かに前職での実績は素晴らしかったのですが、
転職先の会社の文化やスタッフには馴染めず、不平不満の毎日。
一方、同じ時期に入社した未経験の社員は、
「このやり方の意味を教えてください」と素直に質問を繰り返し、
数か月後には頼られる存在に。
伸びる人は過去の正解より今の最適を探せる人。
前職の成功パターンに頼らず、環境に合わせて柔軟に行動を変えられる人です。
②「わからない」と言える人
伸びる人ほど、自分の未熟さを隠しません。
面接では、自信満々に話す人よりも、
「この部分はまだ経験が浅いですが、学んでいきたいです」と言える人に注目すべきです。
ある式場では、経験者採用を続けていた時期がありました。
その中で、ブライダル未経験で採用されたスタッフが
1年後にはリーダーとして抜擢。
その理由は、「教わったことを即実行し、学び続けていた」から。
素直さ×行動力=成長速度 です。
この知識はあります!より、できない自分を受け入れ、行動で変えていける人が本当に伸びます。
③ 成果よりもチームの信頼を大切にする
経験豊富な人ほど、個人プレーで結果を出してきた傾向もあります。
一方、伸びる中途人材は「チームで成果を出す」ことを重視します。
ある企業では、営業経験10年の社員が入社しました。
個人数字は優秀でしたが、他部署との連携を嫌い、次第に孤立。
結果、半年で退職してしまいました。
一方、同時期に入社した販売職経験の方は、
「他部署が動きやすいように」と丁寧に連携をとり、
社内の信頼を得て仕事がスムーズに。
伸びる人は、成果よりも信頼を積み重ねる。
それが最終的に、会社全体の成果につながります。
■中途面接で伸びしろを見抜く質問3選
経験・スキルの確認よりも、行動や価値観を掘り下げる質問が有効です。
1. 「前職でうまくいかなかったことと、そこから学んだことは?」
→ 成長志向と自責思考を見抜けます。
「上司が悪かった」「環境が合わなかった」と話す人は危険信号。
「自分にも課題がありました」と語れる人は伸びます。
2. 「入社後、最初の3か月でどんな姿勢で臨みたいですか?」
→ 計画性より学ぶ姿勢を見ます。
「前職の経験を活かしたい」よりも、「会社の文化を理解したい」と言える人が柔軟です。
3. 「チームで成果を出した経験を教えてください」
→ 協働力の有無をチェック。
伸びる人は、必ず「周囲のおかげ」「一緒に頑張った」とチーム視点で話します。
■採用後のフォローで差がつく
伸びる人を採用しても、定着させられなければ意味がありません。
特に中途社員は、前職との比較や孤独感を抱きやすいものです。
最初の3か月でのフォローが、成長スピードを左右します。
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初日から「質問しやすい環境」を整える
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週1回の1on1で「困りごと」を吸い上げる
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教える人にも「承認の言葉」を伝える文化をつくる
環境によって、力の発揮具合いも変わってくるのではないでしょうか。
■伸びる力を信じる
中途採用は、即戦力を求めるほど「過去の実績」に目が向きます。
しかし、これからの採用で本当に大切なのは、未来に向かって伸びる力です。
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前職に固執せず柔軟に学べる人
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できないことを素直に認められる人
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チームで信頼を築ける人
この3つを持つ人こそ、入社後に最も輝きます。
採用は見極めよりも育てる覚悟で臨む時代。
人を選ぶのではなく、人の伸びしろを信じる会社が、結局は最も強い組織になるのです。
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