こんにちは。おもてなし業界専門マネジメントコーチの佐々木 寿美子です。
「あなたは、コミュニケーション能力は高いと思いますか?低いと思いますか?」と質問をしたときに次のような答えが返ってきました。
「話すことが好きだからコミュニケーション能力が高い」
「誰とでも話せるからコミュニケーション能力が高い」
「うまく話せないからコミュニケーション能力が低い」
「話題がないからコミュニケーション能力が低い」
このときに、この答えの中にコミュニケーションは話すことの方に重きを置いている、更に、コミュニケーションを取っている相手が見えない、想像できないと思いました。
私は、「初対面の相手とは緊張して話が続かないからコミュニケーション能力が低い」と思っていた時期がありました。ここにコミュニケーションを取る相手は存在せず、話をする自分中心に考えていたのです。
自分のコミュニケーションがうまくいったかを知るには?
コミュニケーションを学んだときに、相手に矢印を向けることを忘れていたことに気づかされました。
心理学NLP(神経言語プログラミング)の前提に相手の反応が自分のコミュニケーションの成果であるという考え方があります。相手が受け取ったもの、そのときの反応に意味があります。それがコミュニケーションの結果ということなのです。
仕事で、部下のためになると思ってアドバイスをしても、部下が全然理解していないことがありました。何度言ったらわかるんだろう?理解できない部下が悪いと相手のせいにしていました。自分の伝え方が悪かったという考えは全くありませんでした。
つい自分中心に考えてしまいがちになりますが、自分のコミュニケーションがうまくいったか、いかなかったかは、相手の反応が教えてくれるのです。
コミュニケーション能力が高い人とは?
コミュニケーション能力とは、相手と信頼関係を築き、人生や人間関係を豊かにするスキルです。私たちは、人生の多くの時間をコミュニケーションに費やしています。
コミュニケーション能力が高い人は・・・
- 自分の考えをわかりやすく伝えることができる
- 相手の気持ちや考えを読み取ることができる、理解することができる
- 相手に共感することができる
- 自分の意見を受け入れてもらいやすいよう表現できる
- 適した質問ができる
- 相手に影響力を与えることができる
など、コミュニケーションの分野はまだまだ広く、他にもたくさんありますがこのような人です。
幅が広いので、どの分野でコミュニケーション能力が高いか、低いかなのです。
「相手に伝えることが苦手だけど、相手の話に共感することは得意」
「相手の気持ちを理解することが難しいけれど、関心を持ってもらえるよう話すことが得意」
「表情やジェスチャーで表現するのが苦手だけど、相手の考えを理解することが得意」
ということがあると思います。
大きく分けると、以下のスキルになります。
聴くスキル(受け取る)
話すスキル(伝える)
相手の気持ちを読み取るスキル(理解する)
コミュニケーション能力が高い人は、これらがバランスよく身についています。人生、仕事、人間関係でより強い信頼関係を築くことができます。
いつからでも身につけることができます。ポイントを学んで実践することで、弱みだったところが強みに変わっていき、コミュニケーション能力が身についていきます。